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1:名無しで叶える物語(たけのこ饅頭):2016/01/28(木) 23:28:23.15 :94MGWF560
海未「おっと」
お昼休みに中庭で歩いていると、突然吹いた強い風に、私は少しよろけました。
今日の風は少し悪戯が好きなのでしょうか。
1人なのに声を出して…
海未「おっと」
お昼休みに中庭で歩いていると、突然吹いた強い風に、私は少しよろけました。
今日の風は少し悪戯が好きなのでしょうか。
1人なのに声を出してしまって、恥ずかしいですね。
そんな事を考えていると、向こうから見覚えのある笑顔が見えてきました。
穂乃果「海未ちゃん、中庭にいたの?遅いから探したよ〜」
海未「はい、すみません。少し風に当たりたくなったので」
穂乃果「ふぅん….」
実はお腹の調子が悪かったので、お手洗いに行っていました。
その後は、たまには1人でのんびりするのもいいかと思い、ここに来ました。
ですが穂乃果のこの、じっと見る感じ。
何かに気づいたような反応ですね。
穂乃果「海未ちゃん、悩み、あるでしょ?」
そんなに悩んでるという訳ではないのに。
鋭いですね。
まぁ、ここで1人になっていたのとそれとは全然関係ないのですが。
なんとなく、幼なじみの感というものが働いたのでしょう。
海未「わかりましたか?」
穂乃果「うーん、なんだかいつもと違う気がして。話、聞いてあげるよ?」
海未「いえ、わがままのようなものなので….」
穂乃果「海未ちゃん、わがままなんて普段言わないじゃん。たまにはいいんじゃない?」
海未「そう….でしょうか?」
穂乃果「うん」
穂乃果の、微笑みながらかけてくれた言葉に、私の口は勝手に開きました。
海未「本当にどうしようもないのですが、お小遣いが少ないのが悩みで」
穂乃果「お小遣いかぁ….」
海未「お昼ご飯はお母様がお弁当を作ってくれますし、バイトをしていないのに貰えるのは良いのですが、そのバイトをする時間もお稽古などがあるのでとることができません」
海未「にこやことりは、バイトなどで貯めたお金を趣味やお洒落に使っています。私も一応….女の子なので、流行りの服を着てみたり、あとは本に囲まれる生活を送ってみたりしたいです」